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第4回・「メキシコマンネングサ」(2003.5月撮影)





 5月は、メキシコマンネングサの季節だ。おれは勝手にそう決めている。外来種の雑草で、アスファルトの道路の端に積もった土埃でも、たくましく繁殖している。五月晴れの陽光をたっぷり吸収して、まるで黄色い花火が爆ぜているようではないか。サボテンのような肉厚な茎も、やっぱりメキシコなのだと、妙に納得してしまう。でも、本当は、このエキゾチックな異国の名前が冠せられている植物の原産地は、不明なのだそうだ。
 5月は、暦の上では初夏にあたる。メキシコマンネングサは、初夏の小さな小さな太陽だ。だから、5月は黄色の季節なのである。(神九頭 集介:チラシハンター)

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