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第12回・「松江のガメラ(2006.12月撮影)


 こうして写真で見ると、そばにある石灯籠がミニチュアに思えてしまう。でも、普通 のサイズなのです。この石碑を背負った亀の石像の巨大さが、わかっていただけるだろうか。場所は、島根県松江市の郊外にある月照寺、松江藩主だった松平家の菩提寺である。あの小泉八雲のお気に入りの場所で、散策によく訪れていたという。八雲の随筆にもこの亀は登場していて、夜陰に市街を暴れ回ったという伝説が紹介されている、らしい。なるほど、この大亀、きかん坊な顔をしていますな。暴れん坊将軍ならぬ 、暴れん坊ガメラ、このありがたーい石碑が目に入らぬか……、いや、あんた、目立ち過ぎですがな。
 パンフレットによると、この亀の頭をなでると長生きできるそうな。ガメラは正義の味方なのです。今は改心しているのかな?