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　北陸をひとりでぶらついていたときの一枚。富山市内の健康ランドで一泊して、翌朝、日本海に面した富山港まで足を延ばした。この道は、一般道から港内への出入り口の一つなのだが、巨大なテトラポッドが二つ、デンと構えていて、進入車両を拒んでいる。これでは、関係者の車も通れないと思うのだが、必要に応じてクレーンで移動するのだろうか。とにかく、それだけ不埒な侵入者に悩まされているということか。
　荒波から海岸線を守るテトラポッドが、陸地でも港を護っている。こうして並んでいる姿を見ると、なんだか寺門で仏敵を威嚇する仁王像のようではないか。テトラポッドの前に置かれたペットボトルは、ひょっとして、お供えのつもりだろうか。おもわず両手を合わせて拝んでしまった……、うん、心の中でね。