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第9回・「野原の潜水艦」(2005.5月撮影)


 広島と岡山の県境をドライブしていて出くわした。休耕田の野原に、得体の知れないものが横たわっている。形から連想するものは潜水艦。ちゃんと潜望鏡らしきものが突き出ている。ひょっとして、戦時中に特攻兵器として開発された「人間魚雷回天」……、のはずはない。近寄ってみると、表面 が黒こげで爛れている。たぶん、燃料か化学物質を貯蔵したタンクだと思う。内容物に引火して、黒こげになってしまった? そのシーンを想像すると、けっこう悲惨でデンジャラス! やはり、のどかな野原には似合わない代物なのである。

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