今の子供たちは、お気に入りのテレビ番組が終了しても、お母さんが録画してくれたビデオやレンタルビデオで繰り返し見ることができる。ビデオなんて高級品だった時代は、リアルタイムで見なければ、友達の解説を聞くより他になかった。特にお気に入りのヒーロー番組などは「見逃すものか…！」と番組が始まる何分も前から、気合いを入れてテレビの前に座ったものである。今やレンタルビデオ屋には、ウルトラマンや歴代のレンジャーものや仮面ライダーのビデオがずらっと並んでいる。今の子供たちってホント恵まれてるよ。
ビデオを繰り返し見ていると、子供たちは、お気に入りのヒーロー番組に登場する変身アイテムや武器といったおもちゃが欲しくなる。ヒーローものが大好きな子供たちは、ヒーローになりきって戦いごっこをするのも大好き。昔、少年だったお父さんも「変身！とお〜！」なんてやってたでしょ？
例えば、先月終了したばかりの「仮面ライダークウガ」に夢中になっているうちの息子の場合。息子は仮面ライダークウガが持つ武器「ペガサスボウガン」が欲しくてたまらない。で、誕生日プレゼントにその「ペガサスボウガン」が欲しいと言う。
しかし、おもちゃ屋さんの店頭に並ぶおもちゃというのは、現在放送されている番組のものに限られている。放送が終了した番組のおもちゃはメーカーにも在庫がなく、店頭に商品がなければ入手する方法はない。この「ペガサスボウガン」もすでに生産は中止されているらしい。
ダメもとで「Yahoo! オークション」をチェックしてみると「ペガサスボウガン」が出品されているではないか！ 早速、手に入れようと思い、入札価格を見ると、残り時間１時間の「ペガサスボウガン」に15,000円の高値がついている…。確か、バンダイからは2,980円で販売されていたはず。残り時間4日の「ペガサスボウガン」もすでに9,000円。これは、息子に諦めてもらうしかない。子供のおもちゃに15,000円は贅沢すぎるもの！
こんな人気商品だと知っていたら、おもちゃ屋さんの店頭に山ほど並んでいた時に、買い占めておいたのに…！ 仮面ライダークウガの新品未開封のおもちゃは今後もしばらく高値が続くと思われる。オークションでお小遣い稼ぎするなら、ヒーロー番組のおもちゃは狙い目かもね。
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*上野典子さんは旧・ライター掲示板の209番で、ライター登録されています。
*この作品は、「文華」の課題エッセイに応募されたものです。