トップページ > 記事閲覧
全体の感想(2003.6月号)
日時: 2003/06/12 20:45
名前: 赤川 仁洋   <touzin@sannet.ne.jp>
参照: http://www.page.sannet.ne.jp/touzin/

今月号の全体の感想や、個別のスレッドが立っていない作品の感想は、ここでお願いします。作者や作品を侮辱するような発言は、ご遠慮ください。
メンテ

Page: 1 |

エッセイ部門 ( No.1 )
日時: 2003/06/21 12:00
名前: 赤川仁洋  <touzin@sannet.ne.jp>

今月号は投稿作品が多いので、部門別に簡単な感想を書かせていただきます。
まずはエッセイ部門から。敬称は略させていただきます。


「ミストルームにて」条 文多
わたしも旅行では健康ランドやサウナをよく利用するのですが、幸いなことに、男から声をかけられたことはありません。しかし、この作品に出てくるホモの男性、妙に諦めがいいというか、不思議なキャラクターですよね。主人公のとまどいも含めて、ワンシーンをうまく切り取っていると思いました。最後の一行がよく効いています。


「桜の木の話」守山 若訥
最初はコラムとして掲載しようかと考えたほどの小品ですが、桜の木の妖しさが、よく書かれていると思いました。作中作である桜の木の伝説、どこかの昔話だとしても、まったく違和感がありません。


「蜘蛛」浅海 深
これは、正直、驚きました。レベルの高い異色作です。蜘蛛との交流がこれほど情感たっぷりに描かれたエッセイは、他にはないでしょうね。他のサイトで見つけたら、「ネットエッセイ館」への転載をお願いしていたと思います。


「マイ・ベスト・ブック」高瀬 年揮
「文華」で常時、募集している課題エッセイの中のテーマです。これは、あらためてコメントする必要はないでしょうね。書評は、読者がその紹介文を読んで、その作品が読みたくなったら成功です。その点では、水準をクリアしています。わたしも、船戸与一さんの作品は好きですよ。
メンテ
Re: 全体の感想(2003.6月号) ( No.2 )
日時: 2003/06/21 08:38
名前: 唯野ミホ  <mipo330@k5.dion.ne.jp>
参照: http://www,h4.dion.ne.jp/~tadano/

初めて書き込みさせていただきます。
スレッドの立っていない作品の感想はこちらということですが、しおさんの「男のおしっこ学」、とっても面白かったです。

たかがおしっこ、本当に日常の些細な事なのに、作者の切り口がころころ変わるから、話が新鮮。(女だからでしょうか?)
ノリの良い語りと、合間のお父さんやお母さんのコメントも絶妙。

他人を笑わす話を書くのは結構難しいですが、これは2回読んで2回とも笑わずにはいれませんでした。
メンテ
唯野ミホさま ( No.3 )
日時: 2003/06/21 11:59
名前: 赤川仁洋  <touzin@sannet.ne.jp>

自分が思ったことと同じような感想を読むと、紹介させてもらってよかったと、ホッとします。
ありがとうございました。
メンテ
Re: 全体の感想(2003.6月号) ( No.4 )
日時: 2003/06/21 20:03
名前: 中里 奈央
参照: http://laguz.gaiax.com/home/kamemama

浅海 深さんの『蜘蛛』について

素晴らしいです。感動して泣いてしまいました。
私は動物が大好きで、今はカメを飼っていますが、どんな動物でもこちらが謙虚な気持ちで敬意を抱いて接すれば、気持ちが通じ合うと信じています。
でも、さすがに蜘蛛とは気持ちが通じ合ったことはありません。
人間の勝手な解釈や思い込みなどではなく、この蜘蛛は本当に浅海さんを信頼し、対等な存在として認めていたのだと思います。
文章の表現も簡潔で解り易く、文句のつけようのない、とても良いエッセイだと思いました。
メンテ
中里 奈央さま ( No.5 )
日時: 2003/06/22 04:29
名前: 赤川仁洋  <touzin@sannet.ne.jp>

ああ、よくわかります。
しかし、やっぱりカメを飼われていたんですね。
納得です
メンテ
掌編&短編部門 ( No.6 )
日時: 2003/06/23 22:56
名前: 赤川仁洋  <touzin@sannet.ne.jp>

いつものように、敬称は略させていただきます。


「整理法」 蒼井 上鷹
エンディングまでのつなぎをうまくふくらませて、小粋な小品に仕上げています。エピソードの入れ方がうまいと思いました。最近の蒼井さんの描写力には、安定感があります。小説には、考える力と書く力が必要ですが、書く力(体力)はスポーツと一緒で、常に書いていないと身に付きません。


「格好いい父親」かば
今回も、待ち味が出ています。子供の前では誰でも、いいところを見せたいですからね。鉄棒を前にしたときの父親の困った表情が目に浮かぶようです。最後の描写は、ちょっとくどいかなとわたしは思ったのですが……。


「恋」 唯野 ミホ
ありうる話ですよね。ネットの怖さや危うさを実感しました。誰しも、加害者にも被害者にもなりうるわけで、そうした人間の両面性がよく描かれています。ただ、題材的に類例が多いために、もう一つ何かを……、欲張りすぎでしょうか?


「HONEY」 ナイトクローラー
ラブコメの定番ともいうべきシチュエイションですが、おもしろく読ませてしまうのは作者の力量でしょうね。会話も工夫されていて、主人公のキャラが活きています。ただ、定番だけに、もっと新鮮な切り口を見せてほしかった……、とは、活字ジャンキーのおっさんの独り言です。
メンテ
Re: 全体の感想(2003.6月号) ( No.7 )
日時: 2003/06/24 00:02
名前: ナイトクローラー  <hzu01553@nifty.com>
参照: http://homepage3.nifty.com/YAMINABE/

赤川仁洋様

ご感想いただきましてありがとうございます。

今回はアメリカのシットコムのように、「ここで観客の笑い声が聴こえるんじゃぁ!」というノリで書きました。
……今考えると、かなり独善的かつ危ない人になって書いてたような気がします。

「安心して読めるように」という目標と、「いつもオチが面白いです」と言われるのが悔しかったので(笑)、ああいう構成にしたのですが、確かに定番な展開ですね。

次にこのテーマに挑戦する時は、安心して笑えて、なおかつ斬新な展開(どんな話だ、それは)を目指したいと思います。

ありがとうございました。
メンテ
Re: 全体の感想(2003.6月号) ( No.8 )
日時: 2003/06/24 10:02
名前: かば  <kaba@jsdi.or.jp>
参照: http://www.jsdi.or.jp/~kaba/

赤川仁洋さま

 感想ありがとうございます。
 個別のスレッドも立てさせてもらいましたが、こういう掲示板の方が書き込みやすくて良いですね。

 最後の描写についての私の考えはまだ変わらないのですけど、他の方からもぜひ感想をいただきたいと思います。
メンテ
Re: 全体の感想(2003.6月号) ( No.9 )
日時: 2003/06/24 22:24
名前: 射谷友里  <toratugumi@nifty.com>

ナイトクローラーさんの「HONEY」拝読致しました。
安心して笑えました。
でも、この執着にもにた愛情(?)は怖いですね。
冒頭の部分から、どんな殺人劇が……と思ったので以外なラストでした。
『エースの座死守』という選択はあまりしたくないですねぇ。
わたしが女性だからでしょうか……。
メンテ
Re: 全体の感想(2003.6月号) ( No.10 )
日時: 2003/06/24 23:22
名前: ナイトクローラー  <hzu01553@nifty.com>
参照: http://homepage3.nifty.com/YAMINABE/

射谷友里様

ご感想、ありがとうございます。

>でも、この執着にもにた愛情(?)は怖いですね。

今回の話は、大昔書いたものの焼き直しなんです。
その時は、あの主人公がヒロインに延々ストーカーするという、愛憎ドロドロなお話でした。
だから、「執着にもにた愛情」はその時の名残なのかもしれません(笑)。

>『エースの座死守』という選択はあまりしたくないですねぇ。
わたしが女性だからでしょうか……。

男性も同じですよ、きっと

安心して笑っていただけて何よりです。
ありがとうございました。
メンテ

Page: 1 |

題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
パスワード (記事メンテ時に使用)
合い言葉
コメント

   クッキー保存