Re: 全体の感想(2004.3月号) ( No.1 ) |
- 日時: 2004/03/16 09:48
- 名前: シオコ <from_mac@yahoo.co.jp>
- 今月号の一番上に掲載されているのを見たときは、ほえーて感じでした。
赤川さんにはいつも厳しい意見をいただいるので意外&嬉しいです。 この作品は1、2月合併号に投稿する予定でしたが、数行の改稿に手間どり、締切りを逃してしまいました。脱稿した日に流されたCM、映画「着信アリ」は、見なくとも結末がカブっているのは自明。。。。まあ、自分は意外性を追求しているわけではないので、、ということにしておきましょう。
この場で、競馬のオッズの仕組みについて貴重なアドバイスをいただいたギャンブラーA氏にお礼申し上げます。そのとき聞いた「ミラクルおじさん」の話はとても印象的でした。わずか2日で2億近い配当金を当てた男性の話です。
関係ないですが、この話のサブタイトルは「時空フォン」です。まるでドラエモンのポケットから出てきたようなアイテムですが、そのうち「誰か」拾って、新しいドラマが展開するかもしれませんね。。。そのときはまったく違うデザイン、まったく違う機能がついているかもしれません。。。
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Re: 全体の感想(2004.3月号) ( No.2 ) |
- 日時: 2004/03/31 03:14
- 名前: 赤川仁洋 <touzin@sannet.ne.jp>
- 参照: http://www.page.sannet.ne.jp/touzin/
- いつものように、作者の敬称は省略させていただきます。
「曇り、ときどきコール」 シオコ
わたしの感想は、編集後記に書いた通りです。がっちりした構成で、主人公の心情が抑制された文体で丹念に書き込まれています。欲をいえばエンディングでしょうか。インパクトはありますが、唐突だという印象も残りました。しばらく時間をおいて(寝かせて)、もう一度、読み返してみると、また違ったアイデアが浮かんでくるかもしれません。
「戻れない」蒼井 上鷹
推理小説かな、と思わせておいて、実は……。蒼井さんの作品は、一筋縄ではいきませんね。シニカルなユーモアが、この作品の魅力でしょうか。含みを持たせた結末も、奥行きを深めています。ただ、この流れは読者の予想範囲内で、意外性は今ひとつ。事件の背景にも、課題作品で使ったレインスティックのような新鮮な題材がほしいところです。
「カウンター★マジック」ナイトクローラー
善行とは、相手に対する思いやりなのか、それとも単なる自己満足なのか……。純文学のテーマをあえて娯楽作品の手法で描いたという印象ですが、正直、違和感が残りました。でも、こうしたテーマ性を持った意欲作は、今後の作品に活きてくるはずです。
「イチローは?」 高瀬 年揮
世界のトップアスリートの高額な報酬には、いつも驚かされます。宣伝効果も含めて、それだけの価値があるということなのでしょうね。その報酬をどう使うのか、注目されても仕方がないのかもしれません。わたしとしては、ギャンブルや酒で身を持ち崩した破滅型の選手にも魅力を覚えますが、イチローはそんなタイプではないですからね。
石井さんの「陽に伸びる影」については、連載中ということで、感想は控えさせていただきます。
《シオコさま》
> 赤川さんにはいつも厳しい意見をいただいるので意外&嬉しいです。
原稿をボツにしたこともありましたよね。 それでも投稿していただけるんですから、ありがたいことです。 「文華」うんぬんは別にして、書き続けることが大切なのだと思います。 自戒を込めて……
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Re: 全体の感想(2004.3月号) ( No.3 ) |
- 日時: 2004/04/04 23:53
- 名前: シオコ
- どちらかというと偏狭な性格&作風の私に対して、いい意味で常識がある&バランスのとれた赤川さんの膝元で批評を受けるのは、私にとって痛みをともなう作業でもあります。赤川さんの評をすべてああそうか、と受け入れることができない時もありますが、そのたびに自分に欠けているところを気づかせてもらっています。赤川さんに限らず、ぜんぜん違う「好み」の人をも「面白い!」と思わせるのが、私のひとつの目標でもあります。あれ?今日はちょっと「いい子ちゃん」でしたね。
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シオコさま ( No.4 ) |
- 日時: 2004/04/08 02:45
- 名前: 赤川仁洋 <touzin@sannet.ne.jp>
- 参照: http://www.page.sannet.ne.jp/touzin/
- わたしの感想や批評は、ひとつの意見であって、納得できなければ、無理に従う必要はありません。
作者は、自分がいいと思う、面白いと思うものしか書けませんからね。
ただ、書いている最中や書き上げた直後は自分の物語の世界に浸っていて、客観的に判断することはできません。 また、大傑作を書いているんだという陶酔感があるからこそ、最後まで書き続けることができるんですよね。 しばらく時間が経ってから、ナルシズムの魔法が解けたときに、読者の批評の言葉が胸に響いてくることがあります。 これがけっこう辛いのです(^_^;; わたしは、これの繰り返しです。
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