トップページ > 記事閲覧
全体の感想(2004.5月号)
日時: 2004/05/15 22:32
名前: 赤川仁洋   <touzin@sannet.ne.jp>
参照: http://www.page.sannet.ne.jp/touzin/

今月号の全体の感想や、個別のスレッドが立っていない作品の感想は、ここでお願いします。作者や作品を侮辱するような発言は、ご遠慮ください。
よろしくお願いします。
メンテ

Page: 1 |

ありがとうございます! ( No.1 )
日時: 2004/05/17 13:02
名前: 烏川十宇  <ukawatou@hotmail.com>
参照: http://www.hpmix.com/home/ukawatou/index.htm

赤川様。
お忙しいご事情の中で、『フウタロウ』を掲載していただき、
誠に痛み入ります。ありがとうございました。
美しいイメージ写真にも感動致しました。

私も脳梗塞による半身麻痺の父親を抱えながら、アクセクと執筆活動に入れ込んでおりますが、
赤川様のご健康とこれからのご活躍をかげながらお祈りしております。
メンテ
Re: 全体の感想(2004.5月号) ( No.4 )
日時: 2004/05/19 22:22
名前: 射谷友里

鳥川十字さま

はじめまして、射谷友里と申します。
フウタロウ拝読しました。
最初は何だか浮遊感があって暖かい話だなと読みすすめていくと、突然心の中にじっとりとした現実の温度を感じてとても驚きました。
綺麗さと汚さが一緒に存在するというのはあたりまえのことなのにいざそれを目にすると、逃げ出したくなります。逃げなきゃ良かったって後悔することはよくありますが、そういう痛みを忘れなければ良いかなと思います。楽天的でしょうか

話は違いますが、私の生まれたところにもトンビが飛び交っていてとてもいい声で鳴いていました。たまに庭にいたネズミをハンティングするのを目撃したり。このお話を読んで帰りたくなりました
メンテ
トンビは油揚げが好き ( No.5 )
日時: 2004/05/22 00:20
名前: 烏川十宇  <ukawatou@hotmail.com>
参照: http://www.hpmix.com/home/ukawatou/index.htm

射谷友里さま

『フウタロウ』を読んでいただき、まことにありがとうございます。
私の住んでいるところの近くに、不動池というのが本当にありまして、
ある日の夕方、トンビの飛んでるところを逆光で写真に撮りましたら、
実際にあのような不思議な光の玉が写っておりました、のです。

場所は違いますが、海の近くのお寺でお花見をしていたときに、稲荷寿司を食べておりましたら、箸の先をサーっとトンビが飛び去って、油揚げだけ取っていきました。
トンビって本当に油揚げが好きだったんだぁ、と妙に感動いたしました。

綺麗さと汚さ、暖かさと痛み、逃亡と望郷、トンビとネズミ……、これからもいろいろなアンバランスの極みを書いてみようと思いますので、
どうぞご愛顧くださりませ。

射谷さまの作品も読ませていただきますね。
メンテ
Re: 全体の感想(2004.5月号) ( No.7 )
日時: 2006/07/18 19:19
名前: 赤川仁洋  <touzin@sannet.ne.jp>
参照: http://www.page.sannet.ne.jp/touzin/

いつも通り、作者の敬称は略させていただきます。


「最初の一杯」 蒼井 上鷹

この作品については、5月号の編集後記に感想を書きましたので、それを再掲載させていただきます。
〈この作品には、ほどよいゆとりがあります。ストーリーが骨格だとすると、セリフや挿話、伏線などが肉付きでしょうか。肥満した肉体は読者がダレてしまいます。また、ゴツゴツした骨ばかりでは、登場人物の魅力が乏しくなってしまいます。この作品には、心地よいやわらかさがあるのです。蒼井さんの最初の投稿作のタイトルが「最後の一杯」。このシニカルな遊び心も、いかにも蒼井さんらしい。〉


「秘密」中里奈央

短い中にも、人間心理に根ざした巧妙なトリックが仕掛けられています。こうした人間の心の暗部に鋭く切り込むのが、中里作品の魅力でしょうか。しかも、こうした感情は誰しも持っているものなので、納得させられてしまうんですよね。


「隣国は静かに笑う」ナイトクローラー

これは、明らかに我が日本の某隣国をモデルにした近未来小説ですね。情報が氾濫している日本と、まったく情報がシャットアウトされているその某隣国。しかし、その情報が本当に信頼できるのかどうか……。現代の情報社会の危うさをうまく題材にしていますが、やはり現実世界の迫力には負けてしまいます。時事ネタは難しい。


「フウタロウ」鳥川 十宇

ファンタジーかと思って読んでいたら、社会的な大きなテーマが隠されていました。哀感をおびた“あやかし”の世界がうまく描かれています。欲を言えば、もうひとつふたつ、何か事件やストーリーの枝葉がほしかったですね。そうすれば、もっとフウタロウの個性が出てきて、印象も深まったと思うのです。


「リップトリル」宮沢静香

宮沢さんの作品を読むのは、トライアングル掌編文学賞の「投石PUPPY」以来です。そのとき、審査員に高く評価されたリズム感は健在です。これだけ自分のイメージを的確に表現できる人はなかなかいません。正直、「今月の一番星」候補でした。ただ、キューブリックの映画「時計仕掛けのオレンジ」を連想させるこの狂気の世界、わたしはいささかレトロに感じてしまうのです。


「手紙」条 文多

卒論に、「文華」のことを取り上げていただいたのは光栄です。わたしは今でも、ネット文芸の大きな可能性を信じています。ただし、個人でやるのはしんどい、というのが今の正直な気持です。「文華」の成果が上がれば上がるほど、投稿が増えてくるわけで、いずれはパンクしてしまいます。個人サイトの限界、しかし、個人サイトだからこそ、上げ足取りの細かい批評や感情的な文学論争に毒されることなく、のびのびと作品を書いていただいたという自負もあって……。なんだか、この感想も、個人的な返信になってしまいましたね(^_^ゞ


「オンリー・ナンバー1」高瀬 年揮

うまいタイトルですね。松本人志の人を食ったような強烈なキャラが、象徴されているようです。はたして松本人志が本当に“オンリー・ナンバー1”に値する芸人かどうかは異論があるでしょうが、どうせ書くのならこれだけきっぱり明言しないとインパクトがありません。逃げ道をたくさん用意した文章は、迫力がないですからね。



《烏川十宇さま》

当たり前のことですが、人間は実際にその立場になってみないと、それがどういうことなのか理解することができないですよね。母親には悪いですが、貴重な体験をさせてもらっていると思っています……、いや、思うようにしていると言った方が正直でしょうね(^_^;;
お互い、先は長いですから、ぼちぼちと頑張りましょう。
メンテ

Page: 1 |

題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
パスワード (記事メンテ時に使用)
合い言葉
コメント

   クッキー保存