Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.1 ) |
- 日時: 2003/06/18 11:21
- 名前: 鈴雪
- 先生を迎える前半の心理描写はすごい。
ぐっと心をつかみます。 男は単純だが女性は 妻として母としてそして女として 複雑な日常を送るのだなあと つくづく思うのでありました。
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Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.2 ) |
- 日時: 2003/06/18 21:29
- 名前: 赤川仁洋 <touzin@sannet.ne.jp>
- 参照: http://www.page.sannet.ne.jp
- まず、「文華」への3作目の寄稿、ありがとうございました。
これで、「文華別館」に、中里さんの作品集を登録させていただきました。
さて、今回の作品ですが、女性ならではの繊細な心理描写は圧巻です。 男には、こういうものは書けないでしょうね。 ただ、感心はしても、おもしろかったかな、と問われると、素直には頷けません。 作者の狙いが、ストーリーよりは内面描写にあるということを割り引いても、もっと物語を練ってほしかったという思いが残ります。
力のある作者には、どうしても期待や要求のレベルが高くなってしまいます。 次作を楽しみにしています。
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Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.3 ) |
- 日時: 2003/06/19 00:25
- 名前: 山川世界 <hatasan@mtb.biglobe.ne.jp>
- 参照: http://jns.ixla.jp/users/j200109308165905/index.html
- こんばんは。
プロから本気の感想を貰えるなんて羨ましい。 『由佑子』を読み終えた時、多重露光のスチール写真のような印象を受けました。私のようにストーリーを追い掛け回すだけでは長編小説は書けないのですね。作者の高度な技術の片鱗を垣間見た思いです。たくさん褒めたので何か下さい。
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Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.4 ) |
- 日時: 2003/06/19 14:33
- 名前: 中里 奈央
- 参照: http://laguz.gaiax.com/home/kamemama
- 皆さま、こんにちは。
さっそく感想をいただけて、とても嬉しいです。
>鈴雪さま
感想をありがとうございます。 男も女も、人に言えないような恋をしているときは、複雑な心理状態になるだろうと思います。 私は、自分がストレートな人間なので、小説の主人公としては、由佑子のようなタイプの女性に興味があります。 これからもよろしくお願いします。
>赤川さま
『文華別館』に作品集が登録されて、とても嬉しいです。 せっかくの作品集ですから、今後出来る限り充実させたいと思います。
『由佑子』については、痛いところを突かれてしまいました。 女性の心理描写ばかりにこだわって、いつものエンターテイメント性をすっかり忘れていました。 こういう感じのものを書くにしても、不特定多数の読者に面白いと感じてもらえるように、もっと腕を磨きたいと思います。
それに、『5百円玉の謎』を拝読して思いましたが、徹底的に心理描写にこだわりながらも、それとは階層の違う部分で面白いストーリーを展開させていくことはできるはずですし、そんな奥行きのある、それでいてすっきりとした読みやすいものを書いてみたいと思います。
これからも続けて投稿しますので、よろしくお願いします。 ありがとうございました。
>山川世界さま
感想ありがとうございます。 読み巧者の山川さんに褒められるのは嬉しいです。
山川さんと私では、作品の世界が大きく違うので、お互いに相手から学ぶものはそれだけ多いはずと思っています。 今後もお互いの作品の中に、自分にはないものを発見しながら、それに触発されて、より良い作品を書いていけたらいいですね。
褒めていただいたお礼に、うっかり割ってしまったジノリのティーカップのかけらをプレゼントさせていただきます。 『由佑子』の中にも出てきましたが、気に入ってたのに……。
>皆さま、これからもよろしくお願いします。
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Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.5 ) |
- 日時: 2003/06/19 20:47
- 名前: 国見弥一 <kunimi-yaichi@nifty.com>
- 参照: http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/
- 鈴雪さんと同じく、先生を迎える前半の心理描写は素晴らしいと感じました。
そしていよいよという段になって、とんだ邪魔(?)が入って、その場の気まずい雰囲気を掻き消し、何事もなかったように日常に帰る。 この結末はとても無難で、仮に浮気を夢想しても、現実には子どもの世話や日常の瑣事に自分の心の虫を殺していくしかない普通の主婦が読むには安心かもしれない。 けれど、小説として読むには、仮にこうした無難な結末に終わるのだとしても、幻想の中でも由佑子と柏木の絡みを描いて欲しかった。 そして、ああ、いけない世界に踏み込んでしまった……と読者に思わせたところで、そこに水入りの事情が割り込むという形にすると、読者も小説の世界でなければ味わえない、経験できないストレス発散ができたのではないかと感じました。
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Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.6 ) |
- 日時: 2003/06/19 21:15
- 名前: 中里 奈央
- 参照: http://laguz.gaiax.com/home/kamemama
- 国見弥一さん、こんばんは。
確かに、渉君が帰ってくるのは、ちょっと早すぎたかもしれません。 これがもしホラーなら、いくらでも幻想的な妄想や夢想や危ないことまで書けるのですが、どうも、この日常的な設定のお話だと、枠から飛び出す勇気がイマイチありませんでした。
『邦実』の場合は子どもがいない夫婦だったので、大胆なことも書けましたが、子どもがいるとなると、たとえ小説の中でさえ、母親には子どもに恥じない人間でいてほしいと、妙に良い人になってしまうのは何故でしょう(笑)。
そんなふうに枠を作って良い子になっていたら、小説なんか書けませんよね。 もっと頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
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Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.7 ) |
- 日時: 2003/06/22 19:22
- 名前: 浅海 深
- 初めまして。私のエッセイ「蜘蛛」に暖かい感想をくださいまして、大変嬉しかったです。
初めて投稿した新参者が感想などとためらっておりましたが、思い切って書き込みさせていただきます。
私も女性ですので、ミントンのくだりから、思わず頷いてしまう丁寧な描写が続き、主人公への感情移入もスムーズに出来ました。ラストも主人公の性格を考えますと、淡い恋心より先には進みそうにないので、(多分思いが叶った時に満足してしまったのでは?)あっさりしていてよかったと思います。
ただ一点気になりましたのは、作中からずっと先生の気持は予測できるのに、主人公がまったく気付かないことです。自分が気にしてない相手ならともかく、好きになった人の反応に女はとても敏感ですし、「もしかしたら」という程度には感じるのではと思いました。(自分の気持を悟られまいとするだけで必死だったのかもしれませんが)
私も今後は短編なども書いて行きたいと考えてますので、その時はまたよろしくお願いいたします。
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Re: 『由佑子』 2003年6月号 ( No.8 ) |
- 日時: 2003/06/23 08:42
- 名前: 中里 奈央
- 参照: http://laguz.gaiax.com/home/kamemama
- 浅海 深さん、こんにちは。
『蜘蛛』には本当に感動しました。 感傷的にならずに書いているので、余計に作者の気持ちが伝わると思います。
『由佑子』への感想をありがとうございます。 確かに、この由佑子さんは自分の気持ちだけでいっぱいで、相手の気持ちにはちょっと鈍感なタイプかもしれません。 プライドが高すぎるのでしょうか(笑)。
浅海さんのお書きになる短編は、ぜひ読んでみたいと思います。 楽しみにしていますね。 これからもよろしくお願いします。
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