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 何もない空が、どこまでも、あるばかりだ。
 カブ先生こと仲里惣八は、ベンチに背もたれて、晴れ渡った空を見上げていた。大学病院にいた頃は、日に一度は、屋上に上がって、こうして空を見上げていた。太陽の光を浴びていると、体にしみ込んでいる病院内の陰鬱な邪気が、浄化されるような気がした。少しでも早く、そして少しでも長く空を見ていたくて、階段を駆け上がったものだ。
「やっぱり、ここにいたか」
 白衣を着た川崎晋吾が立っていた。昨夜、緊急手術が入って寝不足なのか、充血した目をしている。胡麻塩の無精髭が目立っている。昔から、外見には無頓着な男だった。
「空はちっとも変わっていないのに、おまえは爺さんになった……」
 川崎が笑いながら、手にした缶コーヒーをカブ先生に放り投げた。
「ああ、おまえもな」
 カブ先生の隣に腰を降ろして、自分の缶コーヒーの栓を開けた。学生時代の川崎の姿が、カブ先生の脳裏をよぎった。酔えば、裸になる男だった。「本物の漁師の泳ぎば、見せちゃるけん!」、そう言って、畳や床の上で水をかく仕草をして見せる。本当に、繁華街のどぶ川に飛び込んで泳ぎ出したこともある。
 土佐で漁師をしていた祖父と父親を、ともに脳溢血で亡くしていた。脳神経外科医になる──、アルバイトで苦学しながらも明確な目的を持っている川崎が、まばゆく見えたものだ。当時のカブ先生は、郷里で診療所を開いている伯父の庇護を受けて、恵まれた学生生活を送っていた。医大に入ったのも、伯父に勧められたからで、さしたる理由があるわけではなかった。
「しかし、おまえの頭の中は、あの頃とちっとも変わっちゃいない。いい年をして、無茶なことをしやがって。一度、開頭して、頭の中身を調べてやろうか?」
 川崎の憎まれ口に、カブ先生は苦笑を浮かべて、缶コーヒーを口に運んだ。
(ヤコのやつ、約束を破ったな)
 中国山地の山間(やまあい)にある田舎町から、患者の女子高生を深夜に連れだして、無免許で太平洋までドライブした。古寺(こでら)康子には、このことは誰にも言うんじゃないと言い含めておいたのだが、それだけ川崎に心を許しているということだろう。
「本当のところは、どうだったんだ?」
 カブ先生の唐突な問いかけに、川崎が怪訝な顔をした。
「30%だなんて、脅かしやがって。かなりサバを読んでたんだろ?」
 古寺康子の後頭葉にできた悪性腫瘍は、脳内の視神経が交錯する箇所を侵していた。視神経を保存したまま腫瘍だけを取り除くことができる確率は30%にも満たない、川崎が術前に下した診断だった。視力よりも生命の方を優先する、川崎にそう宣告されていた。
「おれは、本当のことしか言わんよ。あの子は、運が良かったんだ。たぶん、普段の行いがよかったんだな。神様に、好かれてたのさ」
「なんだよ、急に牧師さんのようなことを言い出して……」
 川崎が、ワイシャツの襟に手を入れて、銀色の細い鎖を引っ張り出した。その先に、十字架がついていた。
「敬虔なクリスチャンだよ」
 川崎が苦笑を浮かべた。
「手術(オペ) は、実際に体を開いてみなきゃ、本当のところはわからんさ。思ったよりも病巣が進行していなかったり、その反対に、予想以上に浸潤がひどかったり……。もちろん、おれたちは、持てる力をすべて使って、最善の努力をする。それでも、結果 が悪かったときは、どうしても考えてしまう。自分の未熟さを棚に上げて、どうしてこんな状態になってしまったんだという病気に対する罵詈雑言がこみあげてくる。実際、ほんのちょっとの病状や体質の差で、患者の命や術後の予後が左右されるんだ。その違いはいったい何なんだろうと考え出すと、人間というものが、人生というものがひどく危うくて儚(はかな)いものに思えてくる」
 川崎が十字架を握りしめた。
「オーストラリアの病院にいた頃、同僚の医師にそんな話をしたら、連れて行ってくれたのが教会さ。やつらは、実に合理的な考え方をする。すべては、神様が決めたことなのさ。手術の結果 は、いや、その人の運命はもう決まっているんだ。だから、おれたち技術屋は、余計なことで悩んだりしないで、修繕することだけを考えていればいい……」
 口元に自嘲が浮かんでいた。理解はしていても、納得はしていないのだ。ひどく疲れた顔に見えた。
「卒業旅行、覚えてるか?」
 カブ先生の問いかけに、川崎が頷いた。
「ああ、3月の北海道は、まだ寒かったよな」
「おまえ、酔っぱらって、阿寒湖でも泳ごうとしたんだぞ。おれたちが押さえ付けて止めなければ、凍死してただろうな」
「覚えてないな」
「打ち上げのときに、世界一の脳神経外科医になる、そう宣言したよな」
 川崎が苦笑を浮かべた。
「おまえが意地の悪いことを言うもんだから、すぐに目標を下げたじゃないか」
  おまえはかわいそうだと、カブ先生が茶々を入れたのだ。おまえが世界一の脳神経外科医になったら、おまえが脳疾患で倒れたときに、世界一の脳神経外科医に手術してもらえないじゃないか──。祖父と父親を脳溢血で亡くしている川崎は、真面 目に考え込んでしまった。
「おれ、世界で二番目の脳神経外科医になるよ」
  川崎の神妙な物言いに、みんながドッと笑った。
「体に気を付けろよ。自分の頭を自分で手術することはできないんだからな。もう、若くはないんだ」
「ああ、お互いにな」
 川崎が缶コーヒーを飲み干した。
「こうしておまえと話していると、なんだか、学生時代に戻ったようだな」
 カブ先生は頷いて、空を見上げた。あれから30年以上の歳月が経過していることが、不思議に思えた。年を取るのは、積み重ねることではないのかもしれない。星霜(せいそう)の厚みがまるで実感できない。どんどん中身がすり減って、薄っぺらい想い出の残滓だけがのこっているだけ──。
「久しぶりに、賭けをしないか?」
 川崎が提案した。学生時代や大学病院の研修医だった頃に、推理小説好きの仲間が集まって、よくやったゲームがある。評判の高い推理小説の本を購入して、ちょうど半分のページのところで切断する。前半部分だけをみんなで回し読みして、犯人を推理するのである。見事、犯人を言い当てた者は、飲み代をおごってもらえる。タダ酒にありつく回数は、カブ先生と川崎がダントツに多かった。
「ただし、小説ではなくて、実際にうちの病院で起きた事件だけどな」
「深夜のスモーキング事件か?」
「相変わらず早耳だな」
 川崎が、手にした空のアルミ缶をベコリとへこませた。
 ヤコから話を聞いていた。3日前の深夜のことだ。療養病棟にある男子用トイレの電気が点いていた。誰かが消し忘れたのだろうと、夜勤の看護師がトイレの中に入ると、煙草のにおいがする。個室を調べると、いちばん奥の部屋に鍵がかかっている。個室の天井の隙間からは、煙草の煙りが漏れ出している。誰かが個室に隠れて煙草を吸っているのだ。
 看護師がドアを叩いて、外に出てくるように命じたが、反応はなかった。煙りは相変わらず漏れ出している。その看護師は、別 の病棟にいた男性の看護師に携帯電話で応援を頼んだ。そして、個室のドアの鍵を開けてもらった。薄い板状の金属片をドアの隙間に差し込んで、ドアの鍵のフックをはね上げる。トイレの個室で事故が起きたときのために、外側からでもロックを解除できるように準備している。
 しかし、個室には誰もいなかった。充満した煙草の煙りがあるばかりだ。そして、吸い殻が二つ、床に落ちていた。その吸い殻は二つとも、火が消されていた。
 大田津世子という夜勤の看護師は、病院の規則を破った不心得者が逃走しないように、個室のドアの前でずっと見張っていたという。その間も、煙りはどんどん漏れてくる。誰かが個室の中で喫煙を続けているのだと思っていた。だが、部屋の中はもぬ けの空だった。吸い殻も火が消えているので、その煙りの出所ではない。ちなみにその吸い殻は冷え切っていて、かなり前にもみ消されたものだと推測された。 まさに、喫煙者が煙りとなって消えてしまったのである。
 ある噂が広まった。その煙草を吸っていたのは、療養病棟に入院していた田村喜作だというのである。禁煙の規則破りの常習犯だった。個室に落ちていた吸い殻も、田村の爺さんがいつも吸っていたハイライトだった。ただし、問題が一つだけある。田村の爺さんは、10日ほど前に83歳の天命を全うしていた。
 その日の当直だった看護師、大田津世子は、 田村の爺さんと仲が悪かった。大の煙草嫌いの大田津世子は、田村の爺さんを目の敵にして、冷たく当たっていた。その仕返しをするために、田村喜作は、あの世からやって来た……。
「犯人が幽霊だったら?」
 川崎がニヤリと笑った。
「それが証明できるんだったらな」
 そのとき、川崎の白衣のポケットで、携帯電話が鳴り始めた。


 ヤコが、車椅子を押して、屋上に姿を現した。カブ先生の姿を認めて、笑顔で手を振った。毛糸の帽子を被っている。花柄模様の凝ったデザインで、母親の手編みだった。ヤコが小学生のときに、離婚して家を出ていた母親が、見舞いに来てくれたのだ。開頭手術で坊主頭になったヤコのために、一晩で編み上げた労作だった。
「いい天気ですね」
 カブ先生が、車椅子に坐っている老婦人に話しかけた。若い頃はさぞやと思わせる気品がある。しかし、返事はなく、顔に微笑を浮かべているだけだ。
「やっぱり、四国は暖かいな。うちの方は、もう木枯らしが吹いている」
 今度は、ヤコに向かって話しかけた。この病院は、徳島市の郊外にあった。内陸部なので海は見えないが、どこか潮風の匂いがする。
「いつ雪が降ってもおかしくないもの。冬場は先生、往診が大変だよね」
 その通りだと、カブ先生が大きく頷いた。雪が降ると、看護師の山村さんの軽自動車に乗せてもらうのだが、車が入れない山道もあって、雪道と悪戦苦闘することになる。雪が積もらないことを願うばかりだが、降雪が少ないと春先の雪解け水が不足して、農家が困ることになる。
「じゃ、あたし、3時のお茶の手伝いをすることになっているから、下に行くね。柚原(ゆずはら)さん、カブ先生と一緒に、日向ぼっこ、していてね。また、迎えに来るから」
 そう言って、カブ先生にウインクして見せた。表情が活き活きしている。療養病棟の手伝いをさせてもらっているのだが、介護の仕事に興味を持ったようだ。看護師よりも、患者により密接に寄り添う介護士という仕事に魅力を感じているらしい。
 ヤコがいなくなって、柚原さんの表情が心なしか翳った。
 柚原景子さん、67歳。頭の中に髄液が過剰にたまる水頭症で、川崎の手術を受けた。頭と腹部を直径5ミリほどの管でつなぎ、脳内に過剰にたまった髄液を胃に排泄する。柚原さんは、この病院で検査を受けるまでは、アルツハイマー型の認知症だと診断されていた。
 水頭症はこれまで、脳出血や脳挫傷など脳組織が傷つけられる病気の後遺症と考えられていた。 しかし、最近になって、脳出血などの病歴がなくても水頭症になる人が少なくないことが分かってきた。柚原さんも、このケースだった。
 ただし、水頭症の手術をしても、十分な成果が出ないこともある。認知症を合併して場合はとくに、回復が難しい。柚原さんは、ポータブルトイレを介助付きで使えるようになるなどの改善は見られたものの、認知症状は残ったままだった。
「せっかく屋上に来たんだから、少し歩きましょうか」
 車椅子の背後に回って、ハンドルに手をかけた。柚原さんの体から、仁丹のにおいが漂ってくる。
「田村さんと、仲がよかったようですね」
 フェンスのそばを、車椅子を押してゆっくり移動しながら、カブ先生が話しかけた。亡くなった田村の爺さんが、仁丹を愛用していたらしい。田村の爺さんがいつ勧めたのかはわからないが、いつの間にか柚原さんも、仁丹を常用するようになっていた。
「わたし、禁煙して三カ月になるんですよ。自分でも、よく頑張ったと思います。そのご褒美に、今日だけ、一服してもいいじゃないかと思いましてね」
 車椅子を停めて、上着のポケットからハイライトのパッケージを取りだした。わざわざ病院の外に出て、買って来たのだ。
「付き合ってもらえませんか」
 パッケージを開封して、柚原さんの前に差し出したが、反応はなかった。
「トイレの個室で隠れて吸う必要はないんですよ。ホースを使わなくても、堂々と煙りを吐き出せばいい」
 柚原さんの能面のような表情が崩れた。一瞬、泣き顔になったが、すぐにゆるやかな笑みを浮かべた。そして、かぶりを振って、箱から煙草を一本、抜き取った。柚原さんがくわえたハイライトに、昼食のときに近くのうどん屋でもらったマッチで、カブ先生が火を点ける。
 柚原さんが、大きく煙草を吸い込んだ。目を閉じて、恍惚の表情を浮かべる。 そして、空に向かって紫煙を吐き出した。それを見て、たまらなくなって、カブ先生もあわてて自分の煙草に火を点けた。しかし、三カ月ぶりの喫煙に、肺が驚いて激しく咳き込んだ。
「まるで、煙草を初めて吸った高校生の悪ガキだ」
「わたしは、中学生のときでした」
「そりゃ、年期が入っている」
 ふたりで笑った。
「どうしてわかったんですか?」
 柚原さんが尋ねた。
「トイレの用具入れにはいっていたゴムホース、端っこのにおいを嗅いだら、仁丹のにおいが微かに残っていました」
 柚原さんが納得したように頷いた。
「 田村さんに全部、教えてもらったんですよ。トイレの奥の窓を少し開けて、ホースの端を外に出しておく。そのホースを、個室の天井から中に引き込んで、煙草の煙りの排気口にする。楽しかったなあ。煙草もおいしかったけど、胸がドキドキして、まるで女学生時代に戻ったよう。でも、共犯者がいたから楽しかったんですよね」
「じゃあ、3日前が最後ですか?」
 柚原さんが、神妙な顔で頷いた。療養病棟のトイレは、古い作りで、男女の敷居の壁板が床から少し離れている。掃除の時の排水を考えて設計されたのだろう。その隙間からホースを差し込んで、柚原さんは煙草の煙りを、隣の男子トイレの個室に送ったのだ。
 個室の施錠は簡単だ。カードのようなもので、鍵のフックを持ち上げておいて、そのままドアを閉める。カードを抜き取れば、フックが下に落ちて、鍵がかかる。実際、柚原さんは、テレビ券のカードを施錠に使ったとタネ明かししてくれた。
「看護師の大田さん、意地の悪い人でしてね。われわれのような認知症のひどい患者には、手を抜くんです。何をやっても、ボケてるからわかりゃしないんだと思ってるんでしょうね。人間の扱いをしてくれない……」
 寂しそうな顔で、煙草を口に運んだ。
「田村さんとは、昔からの知り合いだったんですか?」
 柚原さんが、かぶりを振った。
「トイレでばったり会ったんです。わたしは歩けるようになっていたから、深夜に病室を抜け出してトイレに行くのが、日課のようになっていました。病室の患者は、認知症の人ばかりですから安心です。廊下に誰もいないのを確認してから、こっそりとトイレに忍び込む。わたしにとっては大冒険です。でも、そのスリルが、単調な病院生活の唯一の救いでした。トイレの出口で、田村さんに声をかけられたときは、心臓が飛び出すぐらいに驚きました。」
「臭い仲だったんですね」
 柚原さんが破顔した。
「田村さんの方は、以前からわたしのことに気づいていたみたいですね。どうしても、小さな物音がしますから。それで、お互いに事情を話して、“共犯者”になったんです」
「仁丹はやっぱり、煙草のにおいを消すためですか」
 柚原さんが、はにかんだ顔で頷いた。
「それに田村さん、仁丹は煙草のにおいだけじゃなくて、ニコチンの毒も消してくれるんだと、本気で信じていました。煙草屋のおばちゃんに、教えてもらったそうです」
 カブ先生が苦笑を浮かべた。昔は、煙草屋で仁丹が売られていた。漢方薬が原料なので、それなりに薬効はあるのだろうが、ニコチンの解毒作用があるとは思えない。
「わたし、帰る家がないんですよ」
 柚原さんが、ぼそりと言った。
「息子が事業に失敗しましてね。家も田畑も、すべて売却しました。そのことがショックだったのか、物忘れがひどくなって、頭の中がボーっとして、考えがまとまらなくなってしまって。そのとき、介護保険の認定を受けたのですが、どうせなら症状の重い方が有利だろうと思って、認知症の演技をしたんです。要介護度が高かったおかげで、生活保護の認可もすんなり下りました。そのときは本当に、自力では歩けなくなっていましたし、認知症の症状も悪化する一方だから、このまま自分はボケてしまうんだと思っていました……」
 柚原さんが、しばらく口を閉ざした。
「それが、水頭症の手術で、症状がどんどん良くなったわけですね」
 話の続きを促した。
「手術のおかげで、頭の中にぎっしりと詰まっていた重くて濡れた砂が、きれいに洗い流されたような気分になりました。足腰にも、力が入るようになってきました。でも、まともな思考力が戻ってくると、これからどうなるんだろうという恐怖心が、どんどん膨れ上がってきたんです。病状が回復したら、このまま病院に留まることはできません。早々に退院させられてしまうでしょう。介護保険も、生活保護も、打ち切られるかもしれません。それは、仕方がないと思います。しかし、今は、息子に心配をかけることができないんです。再起するために、血を吐くような努力をしている最中なんです。あの子の重荷になるようなことだけは、したくないんです」
 カブ先生は、煙草をふかしながら、滂沱(ぼうだ)の涙を流していた。この母親は、息子のことを慮って、認知症を装っていたのだ。おむつ交換やトイレの介助、風呂場での洗浄等々、健常者が認知症の障害者として扱われる恥辱に、じっと耐え忍んできたのだ。
(母は強し、か。あの野郎、こんなことをおれにやらせやがって……)
 川崎の顔を思い浮かべた。川崎は、スモーキング事件の真相に気付いていた。それをあえて、カブ先生に犯人探しをやらせたのだ。外部の人間の方が、柚原さんから話を聞き出しややすいと判断したのだろう。
「わたしも年のせいか、記憶力が落ちていましてね。この煙草を吸い終わったら、今の柚原さんの話も、きれいさっぱり忘れてしまいそうです」
 振り向いた柚原さんに、大丈夫ですとカブ先生が大きく頷いて見せた。
(川崎、これでいいんだろ)
 何もない空が、どこまでも、あるばかりだ。  


Copyright(c): Fuyuhiko Aki 著作:亜木 冬彦

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*亜木冬彦&赤川仁洋の作品集が文華別館に収録されています。


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