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第2回・「ひまわり」(2002.8月撮影)


雲のない日には、ひまわり畑のバックに八ヶ岳が姿を現す。


 夏休みに、ぶらりと山梨に出かけた。駅のチラシで、明野村のひまわり畑のことを知って、足を延ばした。中央本線韮崎駅からバスで25分、丘の上にいくつものひまわり畑が広がっている。8月中旬のちょうど最盛期にぶつかるという僥倖に恵まれた。
 新宿の東郷青児美術館で、ゴッホの「ひまわり」を見たことがある。薄暗い展示室の中で独り、凄艶な「ひまわり」と対峙していると、なんだか生命力を吸い取られているような気がしたものだ。展示室を出たときには、ぐったりと疲弊を覚えていた。
 明野村のひまわりは、日照時間日本一を標榜する土地の陽光をふんだんに吸収して、生命力に満ちている。眺めているだけで、夏バテした心身が癒されるような気がした。




ゴッホの「ひまわり」を連想してしまう。




ひまわりの花は太陽の出てくる方角を向いている、まさに向日葵。


 


ひまわり畑の周辺を散策するだけでもかなりの距離だ。

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